山岡鉄舟の名言集(2)
名言11
武士は義のためには、たとえ貧に処するも厭わず、不義のためには、富貴であっても好むところではない。
名言12
人は至誠をもって四恩の鴻徳を奉答し、誠をもって私を殺して万機に接すれば、天下敵なきものにして、これがすなわち武士道である。
名言13
諸行無常のならいにて、因果は車の輪のごとく、密接不離のものである。
名言14
人のこの世の中に処するには、必ず大道を履行しなければならない。
名言15
物には天地を初め万物みな首尾本末のあるものである。
今日は科学の研究が進んできたから、青年達はよく拙者の言う首尾本末とか、道だとかいうことを科学的に実験し、帰納的に案出して見るとよい。
十分に勉強して道理を理解すれば、迷霧の誤りを開くことができるものだ。
名言16
心身ともに忘れ、自ずから天地万物、一筆に帰するの妙。
名言17
善きところはどしどし取って、これを食い、かつこれを消化して、わが物とせよ。
もしわが日本国体には、食中毒と見たなら、我が国の領海に着かない中に、航海中に海に斬り捨てよ。
名言18
自然は教師なり、自然を眺めて学び、自然に即して考える。
名言19
無刀とは、心の外に、刀が無いこと。
敵と相対するとき、刀に拠ることなく、心を以って心を打つ、これを無刀という。
名言20
剣法を学ぶ所以は、ひとえに心胆練磨。
もって、天地と同根一体の理を果たして、釈然たる境に、到達せんとするにあるのみ。
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