渋沢栄一の名言集(4)
名言31
たとえその事業が微々たるものであろうと、自分の利益は少額であろうと、国家必要の事業を合理的に経営すれば、心は常に楽しんで仕事にあたることができる。
名言32
事業には信用が第一である。
世間の信用を得るには、世間を信用することだ。
個人も同じである。
自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。
名言33
お金をたくさん集めて、たくさん使うことで社会を活発にし、経済の発展を促すのがよい。
お金持ちはよく集めると同時に、よく使わなければならない。
名言34
人生の行路は様々で、時に善人が悪人に敗けたごとく見えることもあるが、長い間の善悪の差別は確然とつくものである。
悪いことの習慣を多く持つものは悪人となり、良いことの習慣を多くつけている人は善人となる。
名言35
自分が信じないことは言わず、知ったからには必ず行うという思いが強くなれば、自然に言葉は少なく、行動は素早くなる。
名言36
もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。
名言37
得意時代だからとて気を緩さず、失意の時だからとて落胆せず、常操をもって道理を踏み通すように心がけて出ることが肝要である。
名言38
有望な仕事があるが資本がなくて困るという人がいる。
だがこれは愚痴でしかない。
その仕事が真に有望で、かつその人が真に信用ある人なら資本ができぬはずがない。
愚痴をこぼすような人は、よしんば資本があっても大いに為す人物ではない。
名言39
限りある資産を頼りにするよりも、限りない資本を活用する心掛けが肝要である。
限りない資本を活用する資格とは何であるか。
それは信用である。
名言40
道は誰でも行うことができる。
人はみな道を行うだけの力がある。
ただその道と力との大きさに差があるだけである。
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