升田幸三の名言23選!GHQを指した男の名言「名人に香車を引いて勝つ」

升田幸三 名言とエピソードブログのアイキャッチ画像 偉人名言集
升田幸三の肖像画

天才棋士といえば藤井聡太氏、羽生善治氏、加藤一二三氏などが思い浮かぶかもしれません。しかし、GHQから将棋を守りその天才さから将棋の寿命を300年縮めたと呼ばせた男はこの升田幸三以外にはいないでしょう。彼の強い信念から生まれた伝説的なエピソードや名言は数多くあります。彼の名言には、「名人に香車を引いて勝つ」などがあります。

升田幸三ってどんな人?

内容
名前升田幸三
生年1918年
死亡年1991年
死因心不全
出身地東京
主な業績実力制第四代名人、日露戦争の軍事探偵、初代王将位
升田幸三の略歴

升田幸三は1918年3月21日に生まれ、1991年4月5日に亡くなりました。彼は広島県の出身で、実力制第四代名人として知られています。彼は「魅せる将棋」を大切にし、既成の定跡にとらわれず「新手一生」を掲げ、常に序盤でのイノベーションを数多く起こしました。彼の人生は波瀾万丈でした。14歳で家出をし、「日本一の将棋指し」を目指しました。家出の時に愛する母の使う物差しの裏に墨でしたためた「この幸三、名人に香車を引いて勝ったら…」の文言は、後に現実のものとなりました。大阪に出た升田少年は、木見金治郎八段の門下生となりました。初段でプロになるまでが長かったが、1934年2月に初段になってから、めきめきと頭角を現していきました。歯に衣着せぬモノ言いと既成の定跡には囚われない自由な発想、「新手一生」を信条とする個性溢れる棋風で、稀代の人気棋士へと上り詰めていきました。彼は1957年、ついに初代王将位に就きました。その後も彼は将棋界で活躍し続け、多くの名言を残しました。「人事百般を盤上の形勢に置き換えて見ていたプロ棋士・升田幸三。彼の流儀で、人事、仕事、勝負、人生などを「あそびの境地」から語った放談」という言葉が彼の哲学をよく表しています。升田幸三は将棋界で大きな影響力を持ち続けており、今でも多くの棋士やファンから慕われています。

名人との対局拒否!?陣屋事件とは?

陣屋事件は、1952年に発生した将棋界の出来事で、升田幸三八段が木村義雄名人との対局を拒否した事件です。この事件は、神奈川県の鶴巻温泉にある旅館「陣屋」で発生しました。事件の背景には、第1期王将戦の特殊なルール、特に「三番手直りの指し込み制度」がありました。この制度では、一方が三番勝ち越した時点で王将のタイトルが移動し、同時に「指し込み」が成立して、手合割が平手から「平香交じり(平手局・香落ち局を交互に行う)」に変わるというものでした。升田幸三は、この制度が採用されることに強く反対していました。事件の発端は、升田幸三が陣屋に到着し、呼び鈴を押したにもかかわらず、誰も出てこなかったことでした。これに立腹した升田は、対局を拒否しました。その結果、升田は1年間の出場停止処分を受け、日本将棋連盟の理事全員が辞職しました。しかし、この事件は升田幸三の名を一躍有名にし、彼は「名人に香車を引いて勝った唯一の棋士」として歴史に名を刻みました。

GHQから将棋を守った!?数々の伝説エピソード

新手一生:升田幸三は「新手一生」という信条を掲げ、既成の定跡にとらわれず数々の新手を指しました。彼の新手は常識を覆すもので、「将棋というゲームに寿命があるなら、その寿命を300年縮めた男」と評されました。

GHQとの対決:升田幸三は、GHQが将棋を禁止しようとした際、その場に呼ばれました。彼はGHQの将校たちに対して、将棋の駒の取り方が捕虜の虐待ではなく、むしろ捕虜を尊重するものであると説明しました。この対決は、升田幸三が将棋を守った伝説の一つとされています。最高にかっこいいエピソードですね。

升田幸三の名言集(1)

名言1

大切なのは創造です。
人真似を脱し、新しいものをつくり出すところに、進歩が生まれる。

名言2

勝負は、その勝負の前についている。

名言3

時代は変わっても、人間を磨くのは目的に挑戦する苦労だということは変わりません。
いまの人も苦労はしてるが、それは物欲を満たす苦労で、自分独特、独創の苦労ではない。
どんな世界でも同じだと思う。
プロとアマの違いはアマは真似でも通用するが、プロの道は独創。
またそうでなきゃ通用しない。
だから苦しいが喜びも計り知れない。

名言4

着眼大局
着手小局

名言5

人はだれでも特異な存在であり、無から有を創り出す力を授かっている。

名言6

私は将棋は創作だと考えている。
何はともあれ、一歩先に出た方が勝つ。
もし一局ごとに新手を出す棋士があれば、彼は不敗の名人になれる。
その差はたとえ1秒の何分の一でもいい。
専門家というものは、日夜新しい手段を発見するまでに苦しまねばならぬ。

名言7

まぁ生まれ直す事があったらね、2つから3つぐらいまでに将棋を覚えて、もういっぺんやり直してみたいと。
今度は丈夫な体でね、名人を角落ちぐらいでね、からかってみるのも面白いと、こう思う。

名言8

男は毬であってはならぬ。
ちょっと頭をなぜられてはポンとはずみ、指一本触れただけで転がる。
はずみそうではずまず、転びそうで踏みとどまるものを持っていなければ男ではない。

名言9

アマチュアは駒を動かしただけなんです。
「指した」ということとは別のことですよ。

名言10

僕には不利だ、不可能だといわれるものに挑戦する性癖がある。
全部が全部成功するわけではないけれど、それが新型になり、新手を生み、つまり将棋の進歩に繋がる。
他の人は安全に先を考えるから先輩の模倣を選ぶ。

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