吉川英治の名言28選!「宮本武蔵」や「新・兵器物語」の名言やあらすじも紹介

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吉川英治の肖像画

吉川英治はは小説家として知られ1960年に文化勲章を受章しました。彼は小学校を中退し、店の小僧、官庁の給仕、商店員、ドックの船具工など転々とする生活を送りながら独学しまして文学の才能を開花させます。彼の名言には「ひとの生命を愛せない者に、自分の生命を愛せるわけはない。」、「いいじゃないか、5年道草をくったら、5年遅く生まれて来たと思うのだ。」などがあります。

吉川英治ってどんな人?

項目内容
生年月日1892年8月11日
出身地神奈川県久良岐郡中村根岸(現在の横浜市中区)
代表作「宮本武蔵」、「新・平家物語」、「私本太平記」
職業小説家
受章文化勲章(1960年)
死亡日1962年9月7日
吉川英治の略歴

吉川英治(1892年8月11日 – 1962年9月7日)は、日本の小説家です。彼は神奈川県久良岐郡中村根岸(現在の横浜市中区)に生まれました。彼は、小学校を中退し、店の小僧、官庁の給仕、商店員、ドックの船具工など転々とする生活を送りながら独学しました。彼は1914年に処女作「江の島物語」が「講談倶楽部」に当選し、1921年に東京毎夕新聞社に入社し、同紙に小説を連載しました。関東大震災で同社解散後は、講談社系の雑誌などに作品を発表し、「剣難女難」「鳴門秘帖」を書いて流行作家になりました。彼は1935年から連載が始まった「宮本武蔵」で新聞小説史上かつてない人気を得、大衆小説の代表作となりました。戦後は「新・平家物語」、「私本太平記」などの大作を執筆し、幅広い読者層に親しまれ「国民文学作家」と呼ばれました。彼は1960年に文化勲章を受章し、1962年9月7日に死去しました。彼の遺志により吉川英治賞および吉川英治文学賞が設定されました。

名著「宮本武蔵」の名言とあらすじ

『宮本武蔵』は、単に宮本武蔵という人物の生涯を追うだけではなく、彼の内面の葛藤、修行を通じて得た悟り、そして人として成長していく過程を深く掘り下げることで、読者に強い印象を与えます。吉川英治の筆致は、時に繊細で、時に力強く、武蔵の冒険と成長の旅を生き生きと描き出しています。

あらすじ:物語は、関ヶ原の戦いの後、敗軍の一員として戦場をさまよう若き武蔵(当時は新免武蔵守信長と名乗っていた)から始まります。戦いの混乱の中で、武蔵は生き残るため、そして自身の武道を極めるための旅に出ます。彼の旅は、修行の道だけでなく、内面的な成長の物語でもあります。物語の中で武蔵は、多くの武芸者との出会いと対決を経験します。その中で最も有名なのが、小次郎との決闘であり、これは日本の歴史上でも最も有名な一騎打ちとされています。しかし、『宮本武蔵』は単なる戦いの連続を描いた物語ではありません。吉川英治は、武蔵が直面するさまざまな人間関係、特にお通との恋愛を通じて、彼の内面的な変化と成長を丁寧に描き出しています。

宮本武蔵の名言

名著「新・平家物語」の名言とあらすじ

吉川英治は、『新・平家物語』で、単に歴史的事実を追うのではなく、平家一族や源氏の武将たちの心情や動機に深く迫ります。人間の欲望、権力への執着、そして運命の移ろいやすさを、力強い筆致で描き出しています。また、清盛や頼朝だけでなく、平家に仕える多くの武将や、一般の人々の生活と感情も丁寧に描かれ、豊かな人間ドラマを生み出しています。

あらすじ:『新・平家物語』は、平安時代末期の政治的な混乱と、それに伴う武家の台頭を背景にしています。物語の中心は、平清盛を筆頭とする平家一族の栄達と、その後の急速な衰退です。清盛の野望、政治的策略、そして時には残酷な手段による権力掌握が、平家一族の運命を大きく左右します。物語は、清盛が幼い頃からの出世の道のりを追いながら、彼の野心とそれを取り巻く人々の人間ドラマを丁寧に描いていきます。清盛の力によって平家は一時的に全盛期を迎えますが、同時に多くの敵を作り、特に源氏との対立は深まっていきます。後半部では、源頼朝の挙兵と、それに続く源平合戦が中心となります。平家は多くの戦いで敗北し、最終的には壇ノ浦の戦いで滅びます。この戦いで平家の多くの者が命を落とし、平家の権力は完全に崩壊します。

「新・平家物語」の名言

これらの名言は、『新平家物語』の中で描かれる平家一門の栄光と衰退を通じて、人間の生き方や運命、無常観について深い洞察を与えてくれます。吉川英治の作品には、歴史的な背景とともに普遍的な人生の教訓が織り込まれており、現代に生きる私たちにとっても多くの示唆を与えてくれるものです。

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」
意味:人生は困難や試練の連続であり、重い荷物を背負って長い道を歩くようなものである。忍耐と努力が求められることを示しています。

「運命とは、前世からの借り物である」
意味:運命は前世から引き継いだものであり、自分の力で変えることは難しいという考え方。宿命に対する諦念とともに、現在の生を全うする重要性を説いています。

「勝つことばかりを知りて、負けることを知らざれば害その身に至る」
意味:勝利ばかりを追求し、敗北を経験しないことは、やがて自分自身を傷つけることになるという教え。敗北から学ぶことの大切さを強調しています。

吉川英治の名言集(1)

名言1

ひとの生命を愛せない者に、自分の生命を愛せるわけはない。

名言2

真に生命を愛する者こそ、真の勇者である。

名言3

戒めなければならないのは味方同士の猜疑である。
味方の中に知らず知らず敵を作ってしまう心なき業である。

名言4

酒を飲むと、修業の妨げになる。
酒を飲むと、常の修養が乱れる。
酒を飲むと、意思が弱くなる。
酒を飲むと、立身がおぼつかない。
――などと考えてござるなら、お前さんは大したものになれない。

名言5

いいじゃないか、5年道草をくったら、5年遅く生まれて来たと思うのだ。

名言6

人と人との応接は、要するに鏡のようなものである。
驕慢は驕慢を映し、謙遜は謙遜を映す。
人の無礼に怒るのは、自分の反映へ怒っているようなものといえよう。

名言7

職業に貴賎はない。
どんな職業に従事していてもその職業になり切っている人は美しい。

名言8

転機は、運命と自己との飽和された合作でなければならない。
転機はいつも、より生きんとする、若い希望の前にのみある。

名言9

あれになろう、これになろうと焦るより、富士のように、黙って、自分を動かないものに作り上げろ。
世間に媚びずに世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値うちは世の人がきめてくれる。

名言10

無心さ、純粋さ、素直さなどは人の心を打つ。
その力は、こざかしい知恵をはるかに凌駕する。

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