三島由紀夫の名言集(4)
名言31
幸福がつかの間だという哲学は、不幸な人間も、幸福な人間も、どちらも好い気持ちにさせる力を持っている。
名言32
青春の特権といえば、一言を以てすれば、無知の特権であろう。
名言33
親しくなればなるほど礼節をわきまえるのが理想の人間関係である。
名言34
賭けとは全身全霊の行為である。
百万円持っていた人間が、百万円を賭け切るときにしか、賭けの真価はあらわれない。
名言35
女というものは、いたわられるのは大好きなくせに、顔色を窺われるのはきらうものだ。
いつでも、的確に、しかもムンズとばかりにいたわってほしいのである。
名言36
センスとは相手の気持ちを読みとること、ただそれのみだ。
名言37
アイデンティティーとは指紋である。
最終的に一つあればいいんだ。
名言38
力を持たない知性なんて、屁の役にも立たない。
名言39
鈍感な人たちは、血が流れなければ狼狽しない。
が、血の流れたときは、悲劇は終わってしまったあとなのである。
名言40
崇高なものが現代では無力で、滑稽なものにだけ野蛮な力がある。
コメント