武田信玄の名言集(2)
名言11
風林火山 –
疾(と)きこと風の如く、
徐(しず)かなること林の如く、
侵掠(しんりゃく)すること火の如く、
動かざること山の如し。
名言12
戦いは五分の勝利をもって上となし、七分を中となし、十分をもって下となる。
五分は励みを生じ、七分は怠りを生じ、十分はおごりを生ず。
名言13
負けまじき軍に負け、亡ぶまじき家の亡ぶるを、人みな天命と言う。
それがしに於いては天命とは思はず、みな仕様の悪しきが故と思うなり。
名言14
自分のしたいことより、嫌なことを先にせよ。
この心構えさえあれば、道の途中で挫折したり、身を滅ぼしたりするようなことはないはずだ。
名言15
為せば成る
為さねば成らぬ成る業(わざ)を
成らぬと捨つる人のはかなき
名言16
我、人を使うにあらず。
その業を使うにあり。
名言17
戦いは四十歳以前は勝つように、四十歳からは負けないようにすることだ。
ただし二十歳前後は、自分より小身の敵に対して、負けなければよい。
勝ちすぎてはならない。
将来を第一に考えて、気長に対処することが肝要である。
名言18
今後は、一人働きは無用である。
足軽を預かっていながら独りよがりの行動をとれば、組の者は組頭をなくし、味方の勝利を失うことになるからだ。
名言19
武将が陥りやすい三大失観。
一、分別あるものを悪人と見ること
一、遠慮あるものを臆病と見ること
一、軽躁なるものを勇剛と見ること
名言20
百人のうち九十九人に誉めらるるは、善き者にあらず。
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