夏目漱石の名言集(4)
名言31
四角の世界から常識と名のつく一角を摩滅して、三角のうちに住むのを芸術家と呼んでも良かろう。
名言32
自らを尊しと思わぬものは奴隷なり。
名言33
青年は真面目がいい。
名言34
全ての夫婦は新しくなければならぬ。
新しい夫婦は美しくなければならぬ。
新しく美しき夫婦は幸福でなければならぬ。
名言35
人間の目的は生まれた本人が、本人自身のためにつくったものでなければならない。
名言36
のどかな春の日を鳴き尽くし、鳴きあかし、また鳴き暮らさなければ気が済まんと見える。
その上どこまでも登って行く、いつまでも登って行く。
雲雀はきっと雲の中で死ぬに相違ない。
登り詰めた揚句は、流れて雲に入って、漂うているうちに形は消えてなくなって、ただ声だけが空の裡に残るのかもしれない。
名言37
ナポレオンでもアレキサンダーでも、勝って満足したものは一人もいない。
名言38
私はこの自己本位という言葉を自分の手に握ってから大変強くなりました。
彼等何者ぞやと気概が出ました。
名言39
自分のしている事が、自分の目的(エンド)になっていない程苦しい事はない。
名言40
うそは河豚汁である。
その場限りでたたりがなければこれほどうまいものはない。
しかしあたったが最後苦しい血も吐かねばならぬ。
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