哲学者 プラトンの名言39選!「饗宴」の名言「愛は一つになりたいという願いである」などを紹介!

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プラトンの名言39選!

プラトン、その名前は古代ギリシャの哲学者として広く知られています。彼の業績は、科学、政治学、文学、倫理学など多岐にわたります。彼の名言には、「恋という狂気こそは、まさにこよなき幸いのために神々から授けられる。」「嫉妬深い人間は、自ら真実の徳をめざして努力するよりも、人を中傷するのが、相手を凌駕する道だと考える。」などがあります。

プラトンの人生

項目内容
生年紀元前427年
没年紀元前347年
出生地アテネ
職業哲学者
主な思想イデア論
主な著作『国家』、『饗宴』など
プラトンの略歴

プラトンは紀元前427年にアテナイから20km離れたアイギス島で、アテナイ最後の王の血を引く家系に生まれました。彼は若い頃、ソクラテスから哲学や対話術を学び、政治家を志していました。しかし、当時の政権の陰惨さを目の当たりにし、彼は幻滅しました。その後、彼は国政や法律の考察を続けつつも、直接政治に関わることはありませんでした。しかし、彼の人生はソクラテスが死刑判決を受けたことがきっかけとなり、大きく変わります。この出来事は彼に大きな衝撃を与え、彼は完全に政治と縁を切り、哲学者の道へ進むことを決意しました。その後、プラトンはシケリアへ旅行し、そこでピュタゴラス学派と交流を持ちました。この出会いがきっかけで、彼は数学や幾何学を重視するようになりました。また、この旅行中に彼は「イデア」という概念を醸成しました。これは感覚を超えた真実在としての「イデア」が存在するという考え方で、彼の哲学の中心的な概念となりました。帰国後、プラトンは「アカデメイア」という大学を創設しました。これは地球上初めての大学であり、多くの有名な哲学者がここから生まれました。プラトン自身もこの大学で教育に力を入れ、多くの著作を残しました。しかし、彼の人生は常に順風満帆だったわけではありません。彼はシケリアへ再び旅行した際に政争に巻き込まれ、屋敷に軟禁されてしまいました。しかし、友人の助けにより無事に帰国することができました。プラトンは紀元前347年に80歳で亡くなりました

プラトンの思想

古代ギリシャの哲学者であるプラトンは、現在でもその思想が引き継がれるほど偉大な存在です。彼の思想は何を主張し、その影響はどのようなものだったのかを説明していきます。

「国家」の内容とその影響

プラトンの国家

プラトンの『国家』は、古代ギリシアの哲学者プラトンの主著で、全10巻からなる作品です。この作品では、プラトンは「正義が個人の内面と国家の構造の両方においてどのように実現されるべきか」を探求しています。プラトンの『国家』の中心的な思想は「哲人政治」で、これは哲学と政治を一体化させるという考え方です。プラトンは、現在の政治が腐敗していると感じ、現在の圧政を打破するためには哲学と政治を一体化させる他ないと考えました。そのため、彼は将来の「哲人」を養成して理想の国家を作るべく、哲学を中心とした高等教育・研究機関「アカデメイア」を開学しました。また、プラトンの思想を特徴づける概念として「イデア」があります。プラトンは、この世の事物は全て天上界にある「イデア」の似姿であると考えていました。そして、このイデアの世界を捉えるのが哲学の仕事であり、理性を駆使してイデアに迫るのが哲学者ということになります。プラトンの『国家』は、政治哲学、倫理学、形而上学など、多くの哲学的問題に深い洞察を提供し、後世の哲学者や思想家に大きな影響を与えました。現代社会においても、プラトンの理想国家は多くの影響を与えています。例えば、彼の階級制度の考え方は、現代の社会階層や職業分類に影響を与えています。また、哲学者王の概念は、現代の政治家や指導者に対する期待につながっています。知識や教養を持つ者が国家を統治することで、より良い社会が実現できるという考え方は、現代の教育制度や選挙制度にも影響を与えています。

「イデア論」と「洞窟の比喩」

プラトンの「洞窟の比喩」は、彼の著書『国家』の中で「イデア論」を説明するために使われた比喩です。この比喩は、人間が知覚している世界の限界と、目に見えない世界の本質「イデア」やその理念に対する認識に関する考えを表しています。この比喩は、人間が見ている世界が限られた世界であること、世界はすぐには理解することができないことを示しています。また、プラトンはこの比喩を通じて、「善のイデア」を説明しました。

具体的な内容:洞窟に生まれ、縛られて壁に向き合った人々がいます。彼らは洞窟の壁のみ見つめて生きています。彼らの背後には火が灯されていますが、囚人は縛られていて振り返ることができないので、その火の存在を知りません。さらに、囚人のと火の間には塀があり、その塀の上で人形を動かすと、囚人たちが見ている壁に人形の影が映しだされます。囚人たちは人形の影しか見えないため、囚人たちは影こそが世界の真実だと認識するようになります。ある日、一人の囚人の拘束が解かれます。自由になった囚人は後ろを振り返り、今まで自分が真実と信じて見ていたものが、火に照らされた人形の影だったことに気付きます。さらに進んで洞窟を出ると、洞窟の中の火とは比べられないほど明るく世界を照らしている「太陽」の存在を知ります。囚人は太陽のあまりのまぶしさに目をくらませてしまいますが、少しずつ目を馴らしていくことで、やっと太陽を認識できるようになります。そして、太陽こそが本当に全てのものを照らし、成り立たせている世界の真実だと知ります。

ソクラテスとの違い

ソクラテスの肖像画

ソクラテスとプラトンは古代ギリシャの著名な哲学者で、その思想は西洋哲学の基礎を形成しました。しかし、彼らの思想は異なる特徴を持っています。ソクラテスは「無知の知」という概念を提唱しました。これは、自分が何も知らないこと、つまり自分の無知を認識することが真の知識であるという考え方です。ソクラテスは自分自身が何も知らないことを自覚しており、それを認識することで、自分が知っていると思い込んでいる人よりも賢く優れていると考えました。また、ソクラテスは「問答法」を用いて議論を行い、相手の矛盾を明らかにしました。一方、プラトンはソクラテスの弟子であり、ソクラテスの思想を受け継ぎつつも、自身の独自の哲学を展開しました。プラトンは「イデア論」を提唱し、この世の事物は全て天上界にある「イデア」の似姿であると考えました。ソクラテスとプラトンの間には師弟関係がありましたが、彼らの思想はそれぞれ独自の特徴を持っています。ソクラテスは自己の無知を認識することを重視し、プラトンは理想的な世界(イデア)の存在を認識することを重視しました。

プラトンの名言集(1)

名言1

恋という狂気こそは、まさにこよなき幸いのために神々から授けられる。

名言2

嫉妬深い人間は、自ら真実の徳をめざして努力するよりも、人を中傷するのが、相手を凌駕する道だと考える。

名言3

愛に触れると誰でも詩人になる。

名言4

正義とは、強者の利益にほかならず。

名言5

親切にしなさい。
あなたが会う人はみんな、厳しい闘いをしているのだから。

名言6

正義とは、己にふさわしきものを所有し、己にふさわしきように行為することなり。

名言7

破廉恥に対する羞恥心も、美を求める努力も、ともに欠けているようでは、国家にしろ個人にしろ、偉大な美しい行為を果たすことはできない。

名言8

徹底的にどうしようもなく道を踏みはずした悪人に対しては、怒りをあらわにすべきである。

名言9

徳は一種の健康であり、美であり、魂のよいあり方なり。
それに反し、悪徳は病気であり、醜であり、弱さなり。

名言10

音楽は、世界に魂を与え、精神に翼をあたえる。
そして想像力に高揚を授け、あらゆるものに生命をさずける。

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