
「ブルータス、お前もか」やクレオパトラ7世の夫として知られるカエサル。ローマ時代の激動を生き、その生涯の最後まで語り継がれるほどの魅力ある人生でした。
彼の名言には、「来た、見た、勝った。」、「分断して征服せよ。」、「賽は投げられた」などがあります。彼のエピソードや名言と共に人生に活かせる教訓を探していきましょう。
ユリウス・カエサルってどんな人?
項目 | 内容 |
---|---|
生年月日 | 紀元前100年7月13日 |
死亡日 | 紀元前44年3月15日 |
出身地 | ローマ(現在のイタリア) |
主な業績 | 共和政ローマ末期の政務官、文筆家。ガリア戦争で名声を高め、ローマ内戦で勝利し、終身独裁官となる。 |
政策 | ユリウス暦の制定、ローマ市民権の拡大、元老院議員数の増加など。 |
ガイウス・ユリウス・カエサルは、共和政ローマ末期の政務官であり、文筆家でした。「賽は投げられた」、「来た、見た、勝った」、「ブルータス、お前もか」などの特徴的な引用句でも知られています。また彼が布告し彼の名が冠された暦(ユリウス暦)は、紀元前45年から1582年まで1600年間以上に渡り欧州のほぼ全域で使用され続けました。カエサルは紀元前100年に生まれ、前44年に暗殺されました。ポンペイウスを破り、ローマで凱旋式を行うのが前45年10月。44年1月末に終身独裁官となるが、3月15日に暗殺されました。56年の人生のうち55年間は権力を奪取するために戦い、奪取後は百日天下どころか50日に満たず、命を奪われました。カエサルは「ローマ最大の野心家」と言われています。
カエサルとクレオパトラの関係
ユリウス・カエサルとクレオパトラ7世の関係は、政治的なものから始まり、やがて深い愛情関係に発展しました。彼らの関係はクレオパトラがエジプトの王位を維持し、カエサルがエジプトとの同盟を強化するという共通の目的を持っていました。クレオパトラは、カエサルがエジプトを訪れた際に彼と出会い、彼を誘惑しました。彼女はカエサルを味方につけることで、自身の王位を確固たるものにしようと考えていました。彼女の計画は成功し、カエサルは彼女の魅力に取り憑かれ、二人は愛人関係になりました。その後カエサルとクレオパトラの間には一人の子供、カエサリオンが生まれました。しかし、カエサルが暗殺された後、クレオパトラはローマを離れ、エジプトに戻りました。カエサリオンは後に、カエサルの後継者となる可能性があったため、オクタヴィアヌスによって殺されました。このように、カエサルとクレオパトラの関係は、政治的な利害関係から始まり、深い愛情関係に発展し、最終的には悲劇的な結末を迎えました。それでも、彼らの関係は古代の歴史の中でも最も有名な恋愛の一つとされています。.
カエサルって何をした?
ガイウス・ユリウス・カエサルは、共和政ローマ末期の政務官であり、文筆家でした。彼はローマの名門貴族の家に生まれ、財務官や按察官、最高神祇官といった要職を歴任し、紀元前59年に最高官職である執政官に上り詰めました。また、彼は戦に強く、全体の流れを決める大戦では必ず勝利をもたらす武人でした。現在のフランスにあたるガリアを平定したのは歴史に残る功績でしょう。一方、カエサルは国内では政敵をも許す「寛容」の精神で政治を安定化させました。自らが抱える多額の借金すらも政治力強化に役立てたほどです。しかし、カエサルの成功や権力の集中は共和政の仕組みを守ろうとする保守派から危険視され、紀元前45年に暗殺され命を絶ちました。カエサルが敷いた路線を完結させ、ローマを帝政に移行させる役割はアウグストゥスが引き継ぎました。
カエサルの最後「ブルータスお前もか」
ガイウス・ユリウス・カエサルとマルクス・ユニウス・ブルータスの関係は、政治的なものから始まり、やがて深い信頼関係に発展しました。カエサルはブルータスを側近として信用し、ブルータスが一度反乱を起こした際もそれを許して側近にしていました。カエサルはブルータスが幼いころから父親のように接し、ブルータスの母、セルウィリアと愛人関係にあったからです。ブルータスは幼くして父親を亡くしており、未亡人の母、セルウィリアと愛人関係になったカエサルを父親代わりのようにして育ちました。しかし、ブルータスは共和制を支持しており、カエサルが終身独裁官の地位を手に入れてローマの長として君臨することに反対していました。そのため、ブルータスはカエサルの暗殺に加担し、カエサルが死に際に言った「ブルータス、お前もか」という言葉は失意に満ちた言葉だったとされています。カエサルの暗殺後、ブルータスはローマから逃亡し、その後の彼の運命は不遇なものとなりました。
ユリウス・カエサルの名言集(1)
名言1
来た、見た、勝った。
名言2
分断して征服せよ。
名言3
予測されるけれども目に見えない危険は、人の心を最もかき乱す。
名言4
指示を与える者には責任があり、指示を受ける者には義務がある。
名言5
人は喜んで自己の望むものを信じるものだ。
名言6
ローマで二番になるより、村で一番になりたいものだ。
名言7
学習より創造である。
創造こそ生の本質なのだ。
名言8
自分は自身の考えに忠実に生きたいと思う。
それは、他人も同様だろう。
だから、他人の生き方も認める。
そうして、敵が私に再び刃を向けることになったとしても、それは仕方ない。
そのように生きることが私の願いだから。
名言9
文章は、用いる言葉の選択で決まる。
名言10
私は助言を愛す、しかし助言者を憎む。
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